後遺障害等級が認定されていないけど、過失割合について、あるいは示談金について成立しない場合に、どのような流れで裁判を起こせば良いのでしょうか?また費用対効果はどのように考えればよいでしょうか?
裁判から解決までの流れ
- 弁護士に相談
- 提訴
- 論争整理
- 和解協議
- 判決
- 控訴・上告
この流れで裁判が行われ、解決されます。
二通りの訴訟方法
- 少額提訴
- 通常の提訴
後遺障害等級がない裁判の場合は、請求する賠償金が少額な場合もあるでしょう。その際は、少額提訴を起こすことを検討してみましょう。
少額訴訟のメリットデメリット
少額提訴は、60万以下の賠償金を請求するときに利用できます。メリットとしては、原則1回の審理で、直ちに判決が出ることです。費用も時間もあまりかけたくはないけれで、過失割合や示談金でお互いの妥協点が見つからない場合には、妥当である賠償金を調べるためには有効と言えるのではないでしょうか。デメリットは、少額訴訟は場合によっては自分自身で全て手配し、裁判を行わなければいけない点です。また一回の審理で判決が決まるため、予め十分な資料を用意しておかなければなりません。ここに手間と時間がかかってしまうため、費用対効果的に見て、少額提訴を行うかよく考えてから裁判を行う必要があるのではないでしょうか。
通常の訴訟のメリットデメリット
60万以上の賠償金を請求する際には通常の提訴となるわけですが、額によって弁護士を雇うか検討する必要があるでしょう。請求額が300万以上でないと引き受けない弁護士も多いです。メリットとしては、複数回に渡りしっかりと審理をしてくれるという点です。デメリットとしては、額が大きくなればなるほど、短期間では決まらず、長引く場合があります。まず、ご自身の状況でどのくらいの金額を請求できるのかを弁護士に相談してみることをおすすめします。